私は知らない生き物に、監禁されているようだ。
ようだと書いたのは、寝ている間の出来事だったので、まだ把握できていない。
しかも目を開けるといきなり、全く違う世界だ。
これには驚かされたよ。
その監禁した連中は言う。
お前らはこれから、ここで生活しろ。
わかったな。
理由は教えないよ。
まぁ逃げることもできないし、せいぜい頑張りたまえ。
そう言って連中は立ち去った。
立ち去った私の目の前には女性が。
綺麗な人だ。
私とその人だけだ。
それ以外は誰もいない。
それから数年が経過した。
私たちは結婚し子供にも恵まれた。
やがて子供たちも大きくなった。
兄弟たちは其々に他の姉妹たちと所帯を持った。
子供たちも子宝に恵まれ、たくさんの孫が生まれたよ。
久しぶりに連中が来た。
子供たちは怖がったが、私は慣れているので連中と話した。
色々と多岐に渡る話を、だ。私は帰らせてくれ、とは言わなかった。
今やここが私のホームだからだ。
連中はまた立ち去った。
そして私の寿命も尽きた。
あれから数万年私の子孫たちは、この星いっぱいに散らばりピッタリと張り付いて生きている。
未だに連中は時々、来ているらしい。
今では地球と呼ぶその星に。
ほな!
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