『「禁断の恋」No.83』

僕はなぜ彼を愛しているのか解らない。

彼を見つめる。

身体が熱くなる。

この火照りはなんなの、これが恋というものなの、愛というものなの。

もう好きで好きでたまらないの。

そうしているうちに少しだけ、身体の具合がおかしくなってきた。

おかしい、おかしい、おかしいわぁ。

あれっなんだろう。

オカマちゃんみたいな喋り方。

心の中もオカマちゃん。

いやん、あれれ。

でも待てよ。

これってオカマちゃんじゃ無くて、完全に女子になってきてるよ。

恋心ってすごい。

私、完全に女の子ちゃんになっちゃった。

「うふふっ」

「ママぁ知ってる、クマノミってさぁ最初はみんなオスなんだって。
一番大きい奴がメスに変わるんだって。
スゲェーな。
ママも昔、オトコだったのかな。
デカいし。」

      ほな!

この短編小説にはまだコメントがありません。
ぜひ一番最初のコメントを残しましょう。