「でんぐり返しで日本を一周して達成できたら、今度はでんぐり返しで世界を一周するぜ」
そう言って友達は大きな目標に向かい、挑戦は始めたがすぐに戻ってきた。
「荷物を入れたリュックが邪魔で、でんぐり返えれない」
じゃあ軽装にしよう。ということで、ほとんど手ぶら状態でまた出て行った。
すぐに戻ってきた。
「でんぐり返し数回続けてやってみたのだが、アスファルトと自分の背中の間に時々石が入り、猛烈に痛い」
僕は提案した。
何か軽量化したマットのようなリュックのような、そんなのを作ればいいのではないかと。
友達は目をキラキラさせて、帰って行った。
数日後、マットのようなリュックのような、物を背負って現れた。
ニコニコだ。
今回はテストもしてからここへ来たらしい。
彼は意気揚々と出て行った。
どうしていつも僕の家から出発しようとするのか。
数分後、彼はフラフラになりながら帰って来た。
三半規管がおかしくなって、気分が悪くなり道端で吐いたそうだ。
どうする、諦めるか。
ほな!
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