「君は誰?」
「僕かい?」
「そう」
「僕はカバだよ」
「カバなのかい?」
「そうカバだよ」
「でも、今の僕には君はカバには見えないよ」
「そうだろうね」
「えっ、どうして?」
「それはねぇ、君の思考に入っているからだよ」
「そうなんだ、僕の思考に入っているんだ。
でも、どう見ても人間じゃないか」
「そうだろう、そうだろう。
思考に入るとそうなるんだよ」
「そうなんだ、思考に入るとそうなるんだ。
でもどうして僕の思考に入ったんだい?」
「それはね、君が僕を求めていたからなんだよ」
「そうなの?僕が君を求めていたのかい」
「そうだよ、そうだよ。
だから現れたんだよ」
「そうか、ありがとう。
でもどうして現れてくれたんだろう。
僕は求めたつもりはなかったんだけれども」
「深層心理なんてそんなものだよ。
僕たちは人間には分からない、特殊な意思伝達能力があるからね。
君ももうそろそろ人間をやめてカバになってみないか?」
「みないかって言われたって、そんなの人間だから無理だよ」
「大丈夫だよ、輪廻転生って言葉は聞いたことは無いかい?」
「聞いたことはあるけど、意味は分からないよ。」
「そうだろうね、僕たちはカバにもよく分からないよ。
でもね、一つだけ分かる事がある。
輪廻も愛も平和も、実はカバも人間も求めている事なんだよ。
だから、くよくよしちゃダメだよ」
不思議な夢を見た。僕は明日、死刑になる。
ほな!
小林泰みがある
小林さんの事は分かりませんがコメントありがとうございます。 ほな!