ものすごく真面目な男がいた。
朝は決まった時間に必ず起き、朝ごはんを食べ身支度をして出かける。
自分のリズム、自分の世界を大切にし過ぎたせいか、友達というモノはいない。
それでも彼は揺るがない。
仕事にも余念がない。
黙々と淡々と無心に進める。
仕事も自分のリズムがあるから、残業はしない。
その代わり時間内はキッチリ仕事をする。
仕事を終え同じ場所に帰ってきてベッドメイキングをして就寝。
彼は揺るがない、揺るがなかった。
会社を解雇されようが、家を差し押さえられようが、妻と子供が出て行こうが。
そして彼は気付いた。
会社が無く、家が無く、家族が無い。
とても自分らしいと自分しか存在しない。
幸せのカタチは人それぞれである。
ほな!
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