『事件簿 No.2 壺』

 ある日、今度は父親からの依頼です。友達の仮称・中 パンやん(70歳、会社経営)宅から壷が消えたという話なのです。
 これはと思い早速パンやんさん宅に伺うと、死後極楽浄土へ行く為に入る骨壺が盗まれたらしいという事なのです。警察にも連絡はしてはあるが是非協力して欲しいとの事でした。
 そこで筆者は、もう既に売っ払われてれているのでは、と推理し骨董品や周りとネットオークションのチェックを始めました。すると意外とパンやんさんの壷に似た者で安価でかっこ好い骨壺が出回っていました。ひょっとするとと思いパンやんさんに連絡をするともう諦めモードで新品を買おうと思っているとの事でした。
 2、3紹介すると一つ良さげなのをパンやんさんは買いました。そこで私はそっと、鑑定してみましょうとアドヴァイスすると、パンやんさんも気になっていたのか了解しました。
 後日鑑定してもらうと、何と、ジャカジャン、7.5倍もの値打ちが在る事が分かりました。元の壷の価格とあわせてもだいぶ益が出てしまいました。パンやんさんは喜んで、その壷を売り又新しいのを買っていました。私も、お小遣いを貰いました。めでたし、めでたし。
 以上、事件簿No.2でした。また次回。

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