『「ニャン吉の夢」』

ニャン吉は猫大学の2年生です。卒業したらいずれ猫国の首相になり、その後は地球国の大統領にもなろうと、犬国、猿国、カラス国、魚国等も理解しようと一生懸命勉強を続けています。
猫出版社からは各国語辞典も出されており、犬国救助本、猿国集団統率本、魚国水泳読本、カラス国廃棄物リサイクル本等を数多く読み教養と知識を高める日々です。
勉強が進むとカラス国の言葉も理解出来、どの地区に有益なリサイクル品が多く在るとか、犬国の言葉からはどの地区に災害が発生して救助には何が必要か等も理解しました。
もちろん猫国語の仲間の立ち話も耳に入ってきます。
たとえばヒゲの手入れにはエステに限るとか、ブランド物のドレスを着たいとか、缶詰はサバに限るとか。
でも地球全体で今必要なのは何だろうと考えた結果、結論はそれぞれ個性や特性があり、お互いにそれを認め合い、尊重し合うことだと思ったのです。

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