『「男」No.5』

その男は何年も何年も寝ていた。

身体中に管が通されている。

あっという間に何百年も経っていた。

その男はまだ寝ていた。身体中に管を通して。

瞬く間に何千年男は寝ていた。

身体中の管が劣化し始めている。

ついに何億年か経ってしまった。

男も管も何もかもが、区別がつかなくなった。

何十億年後。

その男も管も一切跡形も無くなった。

もうすぐ地球に着く。

                ほな!

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