靴紐を結んだ。
靴紐を結ぶのが下手くそなので、縦結びになってしまっている。
小さい頃からそう。
結んだ靴紐を見た。
結んだ片方の紐が長い。
長い事に気付いたんだ。
どうしてこんなに長いのだろう。
どれほど長いのだろう。
紐を持って引っ張ってみた。
いくらかのたわみがあったのだが、それはすぐに無くなった。
ピィーンと張る、何処かに繋がっているのだろうか。
紐を伝い紐の導く処へと向かう。
家のドアを開けるとそこには、日常ではない光景が目の前に。
綺麗な砂漠だ。
何処まで続くのだろう。
暑くない、空気も乾いていない程よい気候のようだ。
紐を伝い歩き続ける。
ふと気になり後ろを振り返る。
後ろを振り返ると出てきたドアは無くなりつつ海が広がっていた。
ここは海岸だったのだ。
砂漠では無いものだから気候が程よかったようだ。
とはいえ、砂の世界は続く。
ほな!
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