『「Pug」No.58』

足首のない奴とヒザのない奴と肩のない奴が学会で研究発表のため、ステーションで待ち合わせをしている。

皆同じ場所で同じ時間に待ち合わせをしたのに、誰一人出会えていない。

おかしな事もあるもんだ。

髪の長いキレイな女のような大型犬を散歩している大型犬のような女が、自分はひょっとしたら本当に大型犬なのではないかと前向きに悩んでいる。

虫が、虫が、虫が沢山のメッセージを送ってくる。

ホームセンターの課長代理の娘さんが結婚した。

やはり祝電は虫からが1番多かった。

という3つのストーリーがあるけど、君だったらどの映画を観たいかね。

一匹のPugが血相を変えて四時間余り僕の頭の中で訴えてくるんだ。

そういう映画を観たいかな。   

ほな!

この短編小説にはまだコメントがありません。
ぜひ一番最初のコメントを残しましょう。