天気が良い、程よく雲もある。
この雲の加減がよろしいので、尚いっそう空の蒼さが気持ち良い。
風も強からず弱からずといった感じであろうか。
時々ほんの少しだけ風が強く吹く。
樹々の葉が其々に擦れ合って、ザワザワという独特の音を立てくれる。
遠くで川のせせらぎも少しばかり聞こえてくる。
その両方の音で涼を楽しめる。
生きていて良かった。
今ここにいて幸せである。
そう思わざるを得ない。
ある一点を除いてはな。
まさかこんな気持ちの良い場所で、まさかこんな気持ちの良い季節に、私が人を殺めてしまうなんて。
私の横には冷たくなったそれが横たわっている。
嗚呼、なんて気持ちの良い…
ほな!
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