『「犯人」No.62』

事件が起きた。

これを解決するのが、いわゆる探偵という奴だ。

けして刑事では無くどういう権利があって、勝手にしゃしゃり出て何処から仕事のお金を貰うのか。

サッパリ分かりませんが、とにかく事件が起きまして何故かそこに探偵が居合わせる。

で勝手に推理をし始めます。

誰も頼んでいないのに。

そういうわけだから、刑事を皆は待っている。

ここはとある会社役員の別荘。

今はシーズンオフなので他の別荘には誰もいない。

ここで遺産相続についてその役員及び息子二人とその妻たち、そして最近役員は若い娘と結婚したので役員の妻、そして弁護士。

その弁護士の友人である私立探偵の斜岩家次郎も立ち合った。

今夜ここで遺産について弁護士立会いのもと相続の発表がある筈であった。

しかしお約束通りに役員は何者かに殺されてしまった。

斜岩は其々にアリバイについて調査を行い、独自の斬新な推理をし、遂に犯人を特定した。

いつものヤツを言います。

「皆さん犯人はこの中に居ます」

絶対にこれを言いたいだけだろ。

「犯人はあなたです‼︎」

指をさされたのは次男嫁であった。

だがそんな事はどうでも宜しい。

後日、警察のきちんとした捜査のもと真犯人が特定され逮捕されました。

それはここの別荘地の管理人のおじさんでした。

殺害理由なんてどうでもいいです。

あの探偵はなぜそんな大切な席に行き、事件が起きたら勝手に推理し、誰から仕事のお金を貰うのかわからず独自の斬新な推理で犯人を特定。

当たらなくて良かったよ。

ざまぁーみやがれ。

       ほな!

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