週5日は、彼女に会うことができる。
想いを胸に秘めていても、だ。
そう、これは俗にいう職場恋愛であり、下手なことをすると、彼女の仕事人生にも大きな影響を与えてしまう。
もし、彼女が断ったとしても、絶対に彼女の仕事人生が損なわれるようなことはあってはならない。
そして、そのもし、が現実に起こりうる可能性が高い。
普段の様子から、人の感情にうとい自分でも、それは予想することができた。
嫌われてはいない、だが、好意を抱く相手としてもみていない。
そう、僕は単なるできた上司だった。
ことビジネスには自信があるが、プライベートな対人関係はまったく力にならない自分。
偏ったステータスを持つ僕は、先にビジネスの方で彼女を支える道を選んでしまった。
少なくとも彼女の仕事人生だけは、絶対に幸せにしてみせる。
だが、彼女の幸せとは・・。
貴女の望む世界に僕は力になれるだろうか。
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