『疑問』

死んだら、どこにいくのかな。
ふと考えてしまう。
何もしなくても何かしていても、人々の時間は平等に刻まれて、世界中で毎分毎秒、誕生と死亡の繰り返し。
友達と遊んだ楽しい時間。恋人に会えなくて懊悩した時間。進路について苦悩した時間。会社に向かう電車に揺られた時間。
全部全部、死んだら消える?
それとも、新しい命となって、その記憶も保たれる?
新しく生まれた私は、果たして『私』なのか?
わからない。
わからない。
死にたくない。
怖い。

そうして、また、死に向かって。

この短編小説にはまだコメントがありません。
ぜひ一番最初のコメントを残しましょう。