今日は私の手帳の中から、実際あったお話をお伝えしようと思います。まあ懸命に生きている皆さんが、多喜二のような奴の餌食にならないように!
その昔、鱈漁に出かけたまま、経費とリードタイム削減のために船の中でチータラにまでしてしまうと言う、鱈工船というものがありました。戦後間もないことで、東側諸国では共産革命が起こった直後でしたし、朝鮮戦争の真っ只中でもありました。まさか蟹工船の様にならないようにと、鱈工船ではストライキを起こさせないために、結構右のソーユー人にマネージャーを任せていたみたいでした。鱈工船では厳しいながらも一生懸命みんな働きノルマをこなし、一定のチータラの売り上げを確保していました。船内でも甲種の安い焼酎が振る舞われ、チータラをつまみに労をねぎらうイッパイ会すら模様されていたみたいでした。
しかし不思議なことに、イッパイ会をやるごとにメンバーが少なくなっていくのでした。右翼のマネージャーも謎を解くべく船内を奔走して、推理を巡らしていました。犯人を見つけ次第、チャカで撃ち殺してやろうと考えていたのです。
そうこうしているうちに、イッパイ会は回を重ね、とうとう参加者が4人にまで減ってしまいました。さすがにマネジャーも、今度は俺が殺されるかもしれないと恐々として、イッパイ会に臨みました。チータラはとてもノルマを上げられず、丘の社長には緊急事態を告げていました。マネージャーと船長、リーダーとチョット赤っぽい奴だけで飲みが始まりました。海は時化てきました。船長は酔っ払いながらも、もう操業は無理なので、陸に進路を変え帰港しようと言いました。リーダーも鱈もへったくれもない、余ったチーズは食べてしまおうと言いました。赤っぽい奴はムッツリしていました。マネージャーは誰が犯人かわからず混乱していました。海はなおも時化ていきました。
ムッツリとした赤が小便をしに甲板に出たその時、リーダーがそいつを海へ突き落としました!酔っ払った船長が取り押さえようと向かっていきましたが、足を滑らせて海に落っこちてしまいました。そこでマネージャーがリーダーに向かって引き金を引き発砲しました。しかし、船は難破してしまい、やがて沈没して、ついこの頃引き上げられました。現場検証と社長のご子息さんの話から、私によってそう推理され警察の調書になりました。ムッツリーの他の工員は、赤が蟹工船のような事をやろうとしても、誰もいう事を聞かなかったのでしょう?あまり他の工員はソーユーことは知らずそんなの乗る分けもなかったのです。赤のムッツリーの夢が潰えた結果の連続殺人だったのでした!リーダーはそれを知っていたのでした‼︎
以上
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