『赤い僕を、無視するから。』

僕の存在は、たまに無視される。
大抵の人は見てくれるんだけどね。

あ、ちなみに僕は3色じゃなくて2色のほうね。

うーんとね、
無視されるときといえば...
子どもよりかは大人たちに、
昼間よりかは夜に、
僕はたまに無視されるんだ。

1秒に追われているから?
”それ”が来ないと、分かりきっているから?

...周りの人も、そうだから?

その気持ちは分からなくはない。
でも、僕は「ルール」だよ。
もう少し、僕の存在意義考えてよ。

って愚痴こぼしている目の前で。

ああ、まただ。
また一人。

僕の目の前で、鉄のかたまりとぶつかった。

僕は今、赤く染まっていたのに。

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