『事件簿No.3 少年からの依頼』

 こんな事件簿をアップしていましたら、これを読んでくれたのでしょう、小学校5年生の少年から依頼がありました。内容はパパの大切なクラリネットを壊してしまったので、秘密裏に直してもらいたいとの事でした。
 早速少年にクラリネットを持っておいでいただき、私のサクソフォンの知識を生かし修理を試みました。私が少し手を加えると、ドとレの音が出なかったのが、ドとレとミとファとソの音まで出なくなってしまいました。おかしいなと思いもう少し手を加えると、何とドとレとミとファとソとラとシの音まで出なくなってしまったではないですか。これは済まないと思い少年に、私が壊した様なものだから、お父さんに私も一緒に上手く謝ろうと申し出たというか、説得して、少年宅に向かいました。
 お父さんに会うと、楽器は保険で直るし、少年の取った行動も理解できるので、あまり家には構わないで欲しいとの事でした。お父さんはとある代議士の秘書をしていて選挙期間中でもありとても忙しいとの事でした。私はホッとして少年・金我 大事君(11歳、小学生)と別れ、帰路につきました。
 以上、事件簿No.3でした。しかし、この話にはまだ続きがございます。また後ほど。

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