『ルーティン』

これ以上、僕に何をしろというのだ。
ベッドで目を覚ますと、毎日、手錠、足枷、猿轡、腰縄がついてるんよ。
それらをひとつずつ外さなければ動けやしない。
別に大した苦労でもない、慣れれば外せるものよ。
そりゃたまには苦労もするけどさ。
それなりに時間はかかるし、体力も使う。
だなら、今日も明日に備えて寝なきゃいけないんだよ、それ以上僕に何を求めるんだ。
手錠を外さなきゃ飯だって喰やしない、僕はそうしなきゃいけないんだよ。

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