『光と夜と』

「月が綺麗ですね」
雲に光を滲ませて、仄かに輝く月が、やけに美しく思えて、君に向かって呟いた。「好き」の二文字を言葉の間にそっと挟んで。
二葉亭四迷曰く、想いが通じたならば、「死んでもいいわ」と返事が返ってくるらしい。
僕は静かに君を見つめる。こんな告白じゃやっぱりダメかな、、、。無視されたらどうしよう、、、。色んな想いが頭の中を駆け巡り、ついつい、繋いだ手に力が入る。
すると君がポツッと呟いた。
「死にたい、、、。」

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