『夏の恋』

そう言えば、いつも君はないてたね。小さな君の震える背中を、僕は何回さすったことか。

今、走馬灯のように、思い出が駆け巡る。一緒に見た夕日。繋いだ手のぬくもり。名残惜しそうに僕にしがみついて離れない君。雨の夜にあっけなく逝ってしまった君。

君と過ごした7日間は、僕にとって、特別なものなんだ。いつまでも、忘れたくない思い出。だから、今日も僕は君に語りかけるよ。

ガラスの中で大人しく僕を見つめる君に。

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