『水溜まりの王』

ヒトの一生は短く儚い

グチャり、グチャり、グチャり。

誰もいない空間どこにあるのかわからない場所で異形のモノは考え込んでいた。

我と時間が違いすぎる

ただ最後まで諦めず、果てに生み出すあの炎のような輝きは美しいと我も思う。

ヒトは命を燃やして何かを成し遂げようとする。

我の水溜まりさえ飲み込んでしまう炎の友は

「アイツらは一人一人がロウソクみたいなもんさ」

ケラケラと笑いながら言っていた。

世界を照らし光の母は

「ヒトもまた我が子」

どんなに冷たい氷をも溶かすほほ笑みを浮かべながらそう答えていた。

母を支え世界を支えるカゲなる父は

「侮るな」

と父らしい短い言葉を述べたあとは黙りこくっていた。

風の幼子はヒトの中に交じり生きていると幼子らしい噂をよく耳にする。

我が考えでいた時より皆へ意見を聞いたあとの方が余計考えるようになってしまった。

どれも納得がいかぬ。

我は水溜まりの王。

雨降る日に現れしモノ

皆よりはヒトを観察していると自負している。

しかし見ているだけではこのまま何も変わらぬ。

そうだ

我もヒトの姿になってみたら何かわかるかもしれぬ。

良い考えだ

だがしかしヒトには2つの異なる姿があると観察し始めて気付いた。

まぁ何とかなるだろう 我は水溜まりの王

何故か?

何故なら我に不可能などないからな

お久しぶりです。久利です。 忙しい日やインフルエンザ、厄介な出来事が沢山重なった2018年でした。 ではなく、見ている方がいるかは別として半年以上放ったらかしにしてしまい申し訳ございませんでした。 更新頻度は不定期ですがこのようなことがないように今後十分に気を付けます

このお話は離れていた半年の間頭から離れないものを形にしたものとなります。 雨には良い思い出がない私ですが続きを書く詐欺する前にどれかまず完結させることを今年の目標にしたいと思います。 2019年もよろしくお願いします 久利