『お父さんやめて』

なんかエロイ題名になったが
残念ながらエロイことではない

お父さんは西洋アンティークが趣味だ
ときどき私を連れて目黒あたりのアンティークショップに行く
私も奇麗な骨董品など見れて帰りはおしゃれなカフェでケーキとか食べさせてもらえるので楽しい
三宿のグローブとかお気に入りだ
最近行ってない・・・

そんなお父さんは最近
『歳を取ったら日本のわびさびを理解できるようになった』と訳の分からないことをほざきだした
新年早々わざわざ親子で着物を着こんで本郷あたりの和骨董店に行った
そこで親子史上最大のボケが炸裂した
以下、父と骨董店主の会話
父『この木彫り物の松ボックリは本物そっくりですね』
(感慨深げ)
店主『竹の子だよ』
この客を客とも思えぬ、非情な切り返しが素晴らしすぎる
バッサリ切り捨て
私はおかしくてしゃがみこんで背中がひくひくした
酷いのは店内にいた別のお客さんにも笑われていた
それが40代の上品な着物を着た華道の先生みたいなおばさん。
他人だから笑ってはいけないと我慢しているのだが
我慢しきれずに笑ってしまっている(涙目)

帰りは、あんみつ屋だった

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