『群青の光』

明日、巨大な隕石によって世界は終わる。
群青色の尾を付けながら空を走る光が、それを後押しするかのように示していた。
汚れきったこの世界は、息をするのも苦しかったけど、それも明日からないと思うと気が楽だった。
「群青の光よ、早く救っておくれ」
淀みのない夜空は、いつもより一層美しく見える。
そして世界は、ゆっくりと崩壊を始めた。

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