『空に輝く一等星』

落ちる月を眺めながら僕は思った。
なんて美しいのだろうと。
しばらく夜空を見上げていると、少し隣で輝くオリオン座が目に入り、懐かしさが胸を掠める。
僕は帽子を深く被り直すと、遠い国で歌を歌っているであろう君を思い、濡れたアスファルトを再び歩き出した。
空に浮かぶは一等星。
君は何を思っているのだろうか。

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