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 息を止めたい遺棄をしたい生きていたい生かしてやるよ、胸に刺してまた抜いて。自分の血が赤かったのを見れば死んでないとわかるだろうかだなんて誰に聞くんだろう、誰にも効かない特効だなんて速攻聞くのは言葉じゃないか、今日も誰も傷つけられずに自分を傷つけ生温い、ナマ言ってんじゃねぇよこの生ゴミが、今日は不燃物の日だなと拡声器に投げつける。
 自傷行為が酷くなっていまして自嘲する事情なんですけれども何を言っているかわからないのでもう一度繰り返して頂けませんか、貴方の陶酔は酔狂ですね、睡眠薬過剰摂取で肥りすぎではありませんか、誇大妄想が行きすぎていますのでお薬増やしておきましょうねと嘲笑されました。
 この破壊衝動を羽交い締めして生殺しにして寡黙になって皆目わからなくてだからどうして自分担って他人は他人でそこで立ち止まってみて振り返って刺されて逃げられて誰か殺してそして笑って幸せになってそれに悲しんでまた明日って彼女は言って飛び立って。
 行き急いでる君はいつだって死に、急いでるってどうしてわからなかったんだろうね、意味なんてわかるわけないよ意味なんてないからね、蜻蛉と同じで目が廻るから世界は巡って誰かに捕まってしまうんでしょうね。1から10から100から100から10から1へと還してしまえば忘れてしまうの、瞬間は循環して目まぐるしく終わらない。
 死にたくも知りたくもなく味もしない、緑が茶色で空って何色。見たもの全てを観たくなくなる、だって色褪せて灰色だから。

 頭バグってる?バグってないよ、スペースが埋まるだけ。

 止まらず留まらずどこかに行く前にまずは何処にいるかもわからないから、息を整えて、目を瞑って潰してしまえ。α派の世界を逆さに。

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