『ぼくときみ』

ひまわり畑の中心で、僕達はいつも通りくだらない話をする

明日は雨が降るかな
昨日の晩御飯に好物が出たんだ
今度2人で海に行きたいな

水のように澄んだ空に僕達の会話が溶けていく
僕達色に染まり合う

「明日も、明後日も、明明後日も、変わらずこうして会いたいな」
ぽつりと呟く君の瞳には涙が浮かんでいた
言いかけた言葉をそっと飲み込むと、大きく深呼吸をする
「僕もだよ」
そう一言呟くと、そっと君の手を握った
こだまする君の泣き声は、いつまでも僕の耳で響いている

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