『夢の中の女』

目を覚ます
薄暗い空間
電灯の下で女が微笑み、手を振っている
よく見知った顔だ
女は何も言わずこちらに手を振り続ける
何をしているのか尋ねようとすると灯りが消えた

目を覚ます
朝日が眩しい
ぼんやりした頭で夢の女を思い出す
全く知らない女だった
ひどく恐ろしくなり再び布団に潜り込む

女はまだあそこで手を振っている

無限。怖い。