『「深欲」No.29』

どうしても、どうしても、あの丘から入れない。

あの柔らかな曲線、美しすぎる。

憧れの存在なんだ。

いつも、あの丘の側を通るといい匂いがするんだ。

甘い匂い。

しかし、やはりあの丘からは入れない。

遠くから見ているしか無いんだ。

次の停車駅は何処だろ?
正常に動いているのかね?
まぁ良いか、別に未来なんて無いんだから。

駅に着いたらエスカレーターに乗ろう。

そうでないとおかしくなるよ、

そうしよう。

見た目の柔らかさとは裏腹にとてもトゲがあるからね。

諦めてもっと違う意味でグッとくる、スポットを当てて行こう。

天気も良いわけだし、言い訳もしたく無いし。

思い出した、ルックスもある。

が、スタイルもある。

無理せず、過ごしたい。

そういうわけだから。

     
  ほな!

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