その他

  •  神田良子は、地下街の喫茶店に勤めている。  新宿の駅から長く伸びている地下街。  途中で幾つかに分かれるが、その最初の分かれ目の角に店がある。  店は総ガラス張りになっている、地下街だか... 続きを読む
  • これ以上、僕に何をしろというのだ。 ベッドで目を覚ますと、毎日、手錠、足枷、猿轡、腰縄がついてるんよ。 それらをひとつずつ外さなければ動けやしない。 別に大した苦労でもない、慣れれば外... 続きを読む
  • 夢を持って上京したんだ。 でも、周りから言われたとおりの結果だった。 昔は田舎暮らしが嫌でたまらなかったけど、今思えば帰るところがあっていい。 でもさ、こうやって、失敗したら帰るところがあ... 続きを読む
  • 部屋でごろごろしていた時だった。 窓から入る風に涼みながら本を読んでいたら、どこからか柔らかい花のような匂いがしてきた。 何か懐かしい、でも新鮮な、そんな匂いがしていた気がする。... 続きを読む
  • そのお屋敷に近づいてはいけない 今ある時間が惜しいなら もしうっかり 足を踏み入れてしまったのなら せめて振り返らずに裏庭へ 誰かに声を掛けられたり 肩を叩かれても足を止... 続きを読む