新着のショートショート一覧

  • 脳が焼けるくらい熱くなり、体中を縦横無尽に駆け巡る血は狂ったような速さで流れ、心臓はドクンドクンと体内に警報のように響き渡る、こんな最高の感覚に毎朝付き合わされるのも、もう今日でおさらばだ。 ... 続きを読む
  • 篠崎がひっそりと耳打ちしてくる。道具屋筋商店街にゴリラが出るらしい。 そんなわけあるか。ミナミの中心にゴリラが出てたまるか。けど出る、けどゴリラが出るのだと篠崎は繰り返す。僕は完全にそれをばか... 続きを読む
  • 美術のレポートを出すために、放課後美術室に向った。 夕日が射し込み、オレンジが室内全体を彩り、そして美しく燃えているように見える放課後の美術室に彼女はいた。 「先生はいないの?」 「職員室... 続きを読む
  •  墓石が踊りだした。 「うおおお! 止まれええええええ」  先祖代々受け継いできたものだからバカでかい。  周りの墓石をバッタバッタとなぎ倒す。  いちごの匂いのする線香を供えた... 続きを読む
  • 【I】
    ここに輝く刃をある 光のような真っ直ぐな意志を宿す。 そんな刃だと、最初に言ったのは誰だったか。 そして、その刃を振るうのは一人の男。 彼は英雄。 英雄は宣誓と... 続きを読む
  •  歩きながらスマートフォンを操作していた時、気がついたら横断歩道の上を歩いていた。そこまで交通量の多い道路じゃない、信号機もなければ、車すらほとんど通らないのだ。そうやって油断しながら歩いていた... 続きを読む
  • ー正直に話そう。私は地球人でない。 ーほう。 ー驚かないな。 ーこれまでの人生で、いろいろな人間に会っているからな。今さらびっくりしないのだ。で、あんたはどこの星から来たんだ。 ー私はタ... 続きを読む