その他

  •  あまり話したことのない人と話すとき、たいてい好きなものの話になる。僕は雨が好きだと言うと、たいてい相手は変な奴をみる目になる。当然、相手はその理由を聞いてくるわけだが、雨が好きな理由はいくつか... 続きを読む
  • ウサギのぬいぐるみ、それはわたしの一番のお気に入り ツギハギで、わたしの背と同じくらいある。 許される限りどこにいくにも持っていくほどの大事なもの。 「赤ん坊でもないのにぬいぐるみがそ... 続きを読む
  •  ある日、双子の弟の夏音がいなくなった。  「しばらく家を出ます、無事なので心配しないでください。ただ、探す必要もありません。訳はいつか説明します。体にを気を付けて過ごしてください。あと日... 続きを読む
  • 友人と2人、買ったばかりの中古の軽に乗って夜の浜辺へと出向いた。 浜風と潮騒。 寄せ返す波の音と水面の煌めき。 先客のはしゃぐ声。 暗がりに放り出された星屑。 吐いた息は暗... 続きを読む
  • 八月の青く満たされた空に不確かな未来を描きながら、ラムネ瓶を片手に僕は街を歩いた 駄菓子屋の横を抜けてバス停の横を通る 真新しい建物がやたらと目に入った 小鳥がさえずり、風は吹... 続きを読む