純文学

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     これは僕がまだうんと小さい頃の思い出だ。  幼い頃は何時に寝た。みんながどうかは分からないけど僕は当時9時には就寝していたんだ。  僕は当時こんなことを思っていた。次の日はどうやってやって... 続きを読む
  •  その日、僕らは散歩をしていた。  よく晴れた日で風がとても心地いい。  新入りの男の人と一緒に病院の敷地をとことこと歩いていく。  ヤマネが後ろから車いすを押して、ミカが横で... 続きを読む
  •  スマホで メッセージを送ろう。  そう思ったけれど、なかなか文面が決まらない。  メッセージを送るということは決めているのだけれど、何を送るかは決めてなかった。  どうしよ、... 続きを読む
  •  ぴーぴーぴー。  こちら惑星、地球のどっかです。  ぴーぴーぴー。  おうとうねがいまーす。どーぞ。  ぴーぴーぴー。  へんとうありませんよー、どうぞー。 ... 続きを読む
  • 病院の窓から大空に五線譜が見えた 僕は音楽が大好き。頭の中は新曲でいっぱいだ でも手が動かないし、人工呼吸器に繋がれているから声が出ない。 本当は大きな声で歌いたいんだ ピアノも弾き... 続きを読む